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日々の聖書(1)


日々の聖書(1)



聴く耳のあるものは聴くべし。(マタイ書第13章第43節)



青少年の頃より愛読してきた聖書は、今も、相変わらず私の座右にある。おそらくこれからも終生私の傍らにありつづけるのだろうと思う。


ただ最近、歳もとったせいか、日々の生活の中で聖書を繙読していて、感じたこと考えたことをもう少し簡単に記録してゆきたいと思うようになった。もう少し日常的に、「日々の聖書」という形で聖書についての「感話」というか感想を記録して行こうと思う。もちろん、宗教や哲学に関する学問的な個人的な研究も蓄積してゆきたいと思っている。だから、それら宗教や哲学に関する専門的な記事は、「海」や「夕暮れのフクロウ」といったブログに記録して行くつもりだ。
日々の生活の営みに忙しい人々にそれらが無縁であるとしてもやむを得ない。



それにしても最近、多くの不愉快な事件が、この日本社会にも著しく目に付くようになった。私自身は戦後の生まれであるけれども、おそらく、日本国民の質が、太平洋戦争の敗北を契機として、明らかに変質してきていると思う。戦前や明治期の日本人と明らかに異なってきているという印象をもっている。


よくなっているかと言うと、必ずしもそうはいえないと思う。最近の率直な感想として、一昔前よりも日本人の風貌に「品格と深み」がなくなってきていると思うようにもなった。もちろん、現在の若者たちにはそんな印象も自覚もないだろうと思うけれど、まあこれは、私のアナクロニズムがはなはだしいせいだけかも知れませんが。


たしかに現代の大人たちの多くは、自分たちの金儲けなどに必死で、青少年のことを決して本当に考えて行動しているとはいえない。むしろ、青少年たちが大人たちに金儲けの食いものにされている。



そうしたなかで私が青少年の頃より人生の指針としてきた聖書の言葉に、現代の青少年たちの目にも触れ耳にして、またそれが彼らの人生の何らかの指針にもなれば、決して無意味ではないとも思う。


幸いにして、こうしてブログなどの形で、容易に発信できる時代になったのだから、これを活用しない手もないだろうと思う。そこで、彼らの間に何らかの議論も広がれば、そして、それが少しでも将来の国家や国民の何らかに役立つならば、決して無意義ではないかも知れない。



「聴く耳のあるものは聴くだろう。」(マタイ書13:43)


 


by hosi111 | 2006-11-15 13:31